【報告】乾物=「DRY食材」はPEACEな未来食!
by食の探偵団

10月15日「半農半芸」食のワークショップvol.1開催しました!

「半農半芸」食のワークショップvol.1のゲストは、世界のDRY食材=乾物を現代の食卓に生かす「DRY and PEACE」プロジェクトを進める「食の探偵団(サカイ優佳子+田平恵美)」。10月15日当日は、残念ながら荒天で、予定していた500坪での実施はあきらめ、11時からTAPの西口拠点で行われました

1, 匂い当てクイズ

最初に行われたのが、楊枝で数カ所穴を空けたアルミ箔で蓋をされた紙コップに何が入っているのかを当てる「匂い当てクイズ」。

今日は乾物のワークショップということで、1〜5まで番号をふった紙コップが3組置かれ、それぞれの中に何が入っているかを当てます。先入観を防ぐため、各自中身がわかっても答えは最後まで言わないこと、コップを振ったりして形状を確かめることなしに嗅覚だけに頼ることという決まりで、みんなでコップを回しながらくんくん匂いを嗅ぎます。1、4、5は日頃嗅ぐ匂いがして想像がつくものの、2と3はほとんど匂いがせず、迷うばかり。途中「ときどきいじわるして、何も入れないことがあるんですよ」というサカイさんがおっしゃるものだから、振っても何も音がしない(反則ですが)3は何も入っていないものと推定。

10分ほどコップを回した後、みんなで答えを言い合います。正解は1は煮干し、2は椎茸、3は菊、4は鰹節、5は切り干しダイコンでした。3の菊以外はみんなの出した答えの中から正解があったものの、日頃匂いに鈍感になっている自分に気付かされたのでした。「乾物に限定しない匂い当てクイズでは、マイタケがプルーンなどという?予想外の答えが出てくることもあり、面白いですよ」とのこと。

匂い当てクイズが終わった後、部屋の隅で11時前から仕込まれていた乾物スープに、コップの中の乾物も加えて、さらに煮込みます。辺り一面にいい匂いが漂います。

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2. 触覚クイズ

室内での開催ということとなり、予定外に増やしてくださったのが触覚クイズ。一人が布で蓋をされた段ボール箱に中に手を突っ込んで何が入っているのかを、ものの名前をいわずに感触を言葉で伝え、もう一人がその言葉を頼りにホワイトボードにそれが何かを絵で表します。

「乾燥していながら少し湿っている」「紐のようなもの」「途中で二股に分かれいる?」「いろんな感触がある」などなど、言葉で説明するほうも、ましてや絵を描くほうもなかなか難しいよう。言葉と絵から会場が想像した答えは「かんぴょう」。

布の覆いをとると、正体は、かんぴょう、ずいき(芋がら)、細く切った大根を干したものなど5種類の紐状の乾物が! 「こういうクイズでは先入観から1種類のものと思い込んでしまうものなのです」というサカイさんの言葉に、「たしかに」と納得。先ほどのクイズといい、今日は先入観を取り払うことが裏テーマのようです。

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3. 乾物スープを食べながらトーク

煮干し、干しえび、かつおぶし、貝ひも、すき昆布、2種類のうち豆、春雨、きくらげ、干し椎茸、切干し大根、菊のり、クコの実など14種類の乾物を煮込んだ乾物のスープのおいしさに、おかわりが続出! 次回11月3日の「塩むすびと味噌汁」のワークショップのためのテストも兼ねて階下で羽釜で炊いたご飯と合わせ、塩を自分の好みで加えれば、旨味たっぷりの雑炊の出来上がりです。

絶品の乾物スープに入っている中身を当てるのを皮切りにしばし乾物トークが盛り上がります。

一段落して「DRY&PEACE」以外の食の探偵団についてのお話を伺いました。“栄養学以外の視点からの食育”をモットーに活動する食の探偵団ですが、中でも興味深かったのが、言葉で表現することの大切にしていること。擬態語を含めた食感を表す日本語の語彙は450以上と、世界の他の言語と比べても圧倒的に多く、日本人が食感を大事にしていることがわかるのだそうです。さらにいえば、「食感」ということばは1990年代から出てきた意外に新しい語彙で、その前は舌触り、歯触り、口当たり、喉ごし?といった言葉で表されていたということ。便利な言葉が、細かい感覚の違いを表す言葉を飲み込んで感覚まで大ざっぱにしてしまうことに無意識でいたくはないですね。

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4.乾物づくり

大満足の昼食を終えた後は、会場のレイアウトを変え、大根と人参を使った乾物づくりを行ないました。約1cm幅に切った大根と人参に割り箸で穴をあけ、そこにタコ糸を通して結んでいく、というシンプルな方法で、そのまま1週間も干せば乾物になるということ。家でも気軽に乾物をづくりを楽しんでほしいとサカイさんは言います。

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大根と人参を1本ずつ渡された参加者は思い思いに乾物づくりに熱中。酋長の首飾りのような装飾的なもの、自身のアルファベットを模ったもの、モダンなモビールのようなもの、木琴のようなはしごのような形態のもの、紐で結ぶというよりは積み木のように重ねられたもの……等々、じつにバラエティ豊かで個性的な乾物?が出来上がり、さすが取手アートプロジェクトのワークショップ!ならではの光景です。

ワークショップは終わる頃は雨も上がり、外で各々の作品を手に記念撮影を行いました。

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筆作りワークショップ~わたしたちのまわりをみてみようby 桐生眞輔@白山西小学校

5回目の派遣は、桐生眞輔さんが白山西小学校へ行きました。書家である桐生さんは、少し変わった「書」の授業をしました。

まず、筆の説明をしました。素材によって、また筆の運び方、立てて書いたり、寝かして書いたりで、書ける線の表情が違うことを実際に持ってきた筆を見せながら、そしてその筆で書いて見せながら説明しました。そして、こどもたちと外へ、筆にする材料を拾いに行きました。木の枝、葉っぱ、石ころ、木の実、などなど、校庭にはいろいろな材料が落ちていました。

教室に戻って、その材料を筆にしました。木の棒の先っぽを金槌でたたいて、ばさばさにしてみたり、葉っぱをタコ糸で巻きつけたり、etc. そのつくった筆で「花」という文字を半切の和紙に書きました。楷書、行書、草書、といくつかあるお手本の中から書きたい書体を選んで、形をまねて書きました。

毛筆では決して出ないかっこいい線が出ていました。こどもたちは、自分の書いた「花」という字に大満足のようでした。

(かねこ)