こどもプログラム フォーラムvol.2【顔博士とマンガ教授のおもしろ顔教室】の報告

2012年12月8日、今年度「いちねんせいのさくひんてん」のオープニングを飾るフォーラムを開催しました。タイトルは「顔博士とマンガ教授のおもしろ顔教室」。

“顔博士”こと東大名誉教授の原島博さんと、“マンガ教授”ことマンガ家のしりあがり寿さんをゲストに迎え、会場には、市内在住の親子を中心に、就学前から70代までの43名の参加者が集まりました。

フォーラムはPart1とPart2の2部構成。Part1は、グループに分かれての展示作品の観賞会です。ナビゲートを務めるのは、派遣アーティストとして小学校で制作指導を行った、副島さん(山王小)、小中さん(取手小)、大西さん(吉田小)、宮田+笹さん(井野小)、桐生さん(稲小)。それぞれが実施した授業について解説し、参加者と対話します。

 山王小、桜が丘小、白山小には作者本人の姿も。家族も見守るなか、みんなの前で自分の作品を紹介してくれて、会場があたたかい雰囲気に包まれました。

子どもたちの力作を味わったところで、「おともだちのさくひんにおてがみをかこう!」の時間。参加者一同、つくり手に向けての感想を、じっくり丁寧にしたためている様子です。

「絵だけではないバラエティ豊かな作品が楽しかった。自分が子どもの頃にも、こんな授業があったらなぁ。」と、マンガ教授からの嬉しい講評も頂きました。

 Part2からは、いよいよマンガ教授によるワークショップに挑戦!「ガハハ!」「しょぼ」「ヤバイ」などの、色々な台詞に合わせて表情を描き分けます。

 大人も子どもも真剣・・・!描いたマンガを家族で見比べてみては、思わず吹き出したり感心したり。「次のお題は何?」とワクワクしながら、何枚も描き進めていきます。

 表情だけで表すのが難しい感情は“マンプ”を使うと描き分けしやすい。ホワイトボードにサラサラっと描かれた同じ顔が、あっという間に変貌する様は圧巻!

 ワークショップがひと段落ついたら顔博士の出番。人の顔を科学的に分析する“顔学”のレクチャーを愉快に、興味深く聞いて、小さな子も最後まで飽きることなく、充実した2時間半となりました。

 

原島博さん+しりあがり寿さんという、スーパーコンビをお迎えした今回。小学生と保護者だけでなく、中学校の美術部員や先生など、大勢の方々に参加して頂いたことは大きな成果でした。

「たくさん、さまざまな作品が飾られていたのがすごかったです!1年生と6年生の作品を見たのですが、どちらも想像などアイデアが豊かで良かったです!!(10代女性)」

「久々に脳みそフル回転で楽しかった。(30代男性)」

「未経験のことに参加して新しい発見がありました。(60代女性)」

「もっとたくさんの子どもたちにもこういう機会があればいいなと思います。(30代女性)」

と、アンケートにも好意的な感想。

この成果を次につなげるべく、今後も幅広い創作体験と並行して、「こどもとアート」について地域ぐるみで考える場をつくっていきたいと思います。

【いちねんせいのさくひんてん】オープン!

2012年12月6日、今年度「いちねんせいのさくひんてん」がいよいよ始まりました。

取手市内の小学1年生全員+αの、総勢860名の子どもたちの作品が、駅西口のギャラリー「きらり」にて一堂に展示されています。

  展覧会のテーマは≪いつもいっしょに≫。震災から1年を経て、人と人とのつながりの大切さを改めて考える機会となっている今、子どもたちが作品制作を通じて「いつもいっしょに」いる、いてほしい、身近な人との関係を見つめることを目的に設定しました。統一テーマのもと、どのような授業を行ったかは学校ごとにさまざま。

 賞などは特に設けていません。市内で行われている美術教育の、成果というよりはプロセスを公開することが展覧会の趣旨ですが、どの学校も力作ぞろい!

  作品のほとんどは1年生の各クラスから1名ずつの、保護者の方々の手で展示されました。色とりどりに飾られた会場のどの方角を向いても、子どもたちと大事な人とのつながりが感じられます。

アーティストを派遣して授業を行った学校は、作品の形態もディスプレイも個性的。

 アーティスト数名が駆けつけて、保護者の方々と一緒に展示作業したのでした。

 オープン初日の今日は、出展した本人やそのご家族、卒園生の成長を楽しみに観にいらした保育所の先生方、興味を引かれて立ち寄った一般の方の姿もありました。作品の感想を書いた「おてがみ」は会場のポストに投函後、作り手の子どもひとりひとりの手に届きます。

860名分の作品から伝わる元気と誰かへの愛情は、見る人全てにとっての贈り物になること請け合い。プレゼント交換するような気持ちでぜひご覧ください。会期は今月23日まで。サンタさんの鈴の音が聞こえる前に、より多くの方のご来場をお待ちしています。